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消耗
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しょうもう
ふりがな文庫
“
消耗
(
しょうもう
)” の例文
蜀魏両国の
消耗
(
しょうもう
)
をよろこんで、その大戦のいよいよ長くいよいよ酷烈になるのを
希
(
ねが
)
っていたのは、いうまでもなく呉であった。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかしもし地形図なしで、これだけの概念を得ようとしたら、おそらく一生を放浪の旅に
消耗
(
しょうもう
)
しなければなるまい。
地図をながめて
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
いわゆる奮闘いわゆる努力等に
没頭
(
ぼっとう
)
する者は、ほとんど一粒の種も残さずに自分の力を
消耗
(
しょうもう
)
するおそれあるをみる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
ダガ中年以後、妻ノ度ハズレテ旺盛ナ請求ニ応ズル必要ガアッタタメニ、早期ニ精力ヲ
消耗
(
しょうもう
)
シ尽シ、今日デハアノ方面ノ慾望ガハナハダ微弱ニナッテシマッタ。
鍵
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それというのが、打ちみたところ、この女は立派に成熟していたが、すこし
心神
(
しんしん
)
にやや過度の
消耗
(
しょうもう
)
があり、
左肺尖
(
ひだりはいせん
)
に
軽微
(
びじゃく
)
ながら心配の種になるラッセル音が聴こえるのだ。
恐しき通夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
唾液
(
だえき
)
、胃液、腸液、
膵液
(
すいえき
)
、
胆汁
(
たんじゅう
)
、粘液その他必要の液を
尽
(
ことごと
)
く供給し、一つ体中諸機関の
消耗
(
しょうもう
)
を補いて肉ともなり、皮ともなり、毛ともなり、骨ともなりて常に人体の要部を補給するなり。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
その代りに
糞
(
くそ
)
も小便も垂れ流しで、ことに心神
消耗
(
しょうもう
)
の極、遺精を初める奴が十人が十人だそうですが、そんなものは皆、茶博士たちが始末して遣るのだそうで、実に行届いたものだそうです。
狂人は笑う
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
しかもほかに
消耗
(
しょうもう
)
のない体なので、それの
沸
(
たぎ
)
るや、女肉へ没するや、さだめし精力絶倫だろうという一般的な見方がなされやすいもぜひがない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いかなる振り子の運動でも若干のエネルギーの
消耗
(
しょうもう
)
がある限りその運動は必ず減衰して行くはずである。
映画の世界像
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
委員A「しかし、わが長距離超重爆撃機が未だ日本本土上空に達しない以前に、日本軍の体当り戦闘機群に補捉されて、一機また一機と
消耗
(
しょうもう
)
していったら、どういうことになるのか」
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
健康の大事は、治民
経国
(
けいこく
)
の大事と共に、これの
消耗
(
しょうもう
)
を、夜間の秘戯にスリ減らすほど、愚かでもなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自壊作用
(
じかいさよう
)
を生じさせ、大いに
消耗
(
しょうもう
)
させたつもりだったが、日本が、その誇るべき科学力をもって、四次元振動の反撥装置をもったベトンの中に隠れてしまったことには、さすがのわしも
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼は只今の生活に、彼のあらゆる精力と神経とを
消耗
(
しょうもう
)
しつくしていた。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
消
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
耗
常用漢字
中学
部首:⽾
10画
“消耗”で始まる語句
消耗熱