沢庵樽たくあんだる)” の例文
ナニ板の古いのがありましたからチヨイと足を打附うちつけて置いたので。「成程なるほど早桶はやをけ大分だいぶいのがあつたね。金「ナニこれ沢庵樽たくあんだるで。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
又八はその小屋の裏にくっ付いている、薪小屋まきごやの内へほうりこまれた。薪ばかりでなく物置として沢庵樽たくあんだるだの漬物樽だの、炭俵だのが、積んである。そこへ出這入りするのは、炊事をする小者だった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ナニよろしうございます、湯灌ゆくわんなにかもザツといたしまして、早桶はやをけつては高いものですしうせいてしまふもんですから沢庵樽たくあんだる菜漬樽なづけだるにでもれませう。
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
おや、山に十の字の焼印やきいんがあるね、これおれとこ沢庵樽たくあんだるぢやアないか。金「なんだか知れませぬが井戸端ゐどばたに水がつてあつたのをこぼしてもつましたが、ナニぢきに明けてお返しまうします。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)