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沈着
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おちつい
ふりがな文庫
“
沈着
(
おちつい
)” の例文
お勢
母子
(
ぼし
)
の者の出向いた
後
(
のち
)
、文三は
漸
(
ようや
)
く
些
(
すこ
)
し
沈着
(
おちつい
)
て、
徒然
(
つくねん
)
と机の
辺
(
ほとり
)
に
蹲踞
(
うずくま
)
ッたまま腕を
拱
(
く
)
み
顋
(
あご
)
を
襟
(
えり
)
に埋めて
懊悩
(
おうのう
)
たる物思いに沈んだ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
この人若いに
似合
(
にあわ
)
ず
沈着
(
おちつい
)
た
質
(
たち
)
ゆえ気を
鎮
(
しず
)
めて、見詰めおりしが
眼元
(
めもと
)
口元
(
くちもと
)
は
勿論
(
もちろん
)
、頭の
櫛
(
くし
)
から衣類までが
同様
(
ひとつ
)
ゆえ、始めて
怪物
(
かいぶつ
)
なりと思い、
叫喚
(
あっ
)
と云って
立上
(
たちあが
)
る
胖響
(
ものおと
)
に
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
で、どのように
沈着
(
おちつい
)
た人でも、この紋也の姿を眼に入れたならば、動揺しないではいられないであろう。にもかかわらず部屋の中にいる、二十人余の人たちは、動じようとはしないのであった。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
沈
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“沈着”で始まる語句
沈着払
沈着家