“沈着払”の読み方と例文
読み方割合
おちつきはら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、こと二タ言話して見ると極めて世事慣せじなれていて、物ごし態度も沈着払おちつきはらっていて二つも三つも年長としうえのように思えた。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
十日のうちには死ぬと予言したお杉ばばあにも、流石さすが明日あしたの自分の運命は判らなかったと見える。彼女は沈着払おちつきはらって我子を慰めた。が、若い血の燃ゆる重太郎には、明後日あさっておろか明日あしたをも待たれなかった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)