“おちつきはら”のいろいろな漢字の書き方と例文

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

十日の中（うち）には死ぬと予言したお杉婆（ばばあ）にも、流石（さすが）に明日（あした）の自分の運命は判らなかったと見える。彼女は沈着払（おちつきはら）って我子を慰めた。が、若い血の燃ゆる重太郎には、明後日（あさって）は愚（おろか）、明日（あした）をも待たれなかった。

飛騨の怪談 (新字新仮名) ／岡本綺堂(著)

先刻申した通り切符は大人が二枚、小供が一枚の筈（はず）だ、何かの間違いであろう、替えて貰いたいと云うと、番頭は落付払（おちつきはら）い

福翁自伝：02 福翁自伝 (新字新仮名) ／福沢諭吉(著)

勘八は図太い奴でございますから、態（わざ）と落著振（おちつきはら）いまして

菊模様皿山奇談 (新字新仮名) ／三遊亭円朝(著)

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