“水草（みくさ）” の例文

家は外（と）よりも荒れまさりけり。なほ奥の方に進みゆく。前栽（せんざい）広く造りなしたり。池は水あせて水草（みくさ）も皆枯れ、^一九三野（の）ら藪（やぶ）生（お）ひ^一九四かたぶきたる中に、大きなる松の吹き倒れたるぞ物すざまし。

雨月物語：02 現代語訳　雨月物語 (新字新仮名) ／ 上田秋成(著)

地下（じげ）の召し人の歌よみが、おれの三十になったばかりの頃、「昔見し旧（ふる）き堤は、年深み……年深み、池の渚（なぎさ）に、水草（みくさ）生ひにけり」とよんだ位だが、其後が、これ此様に、四流にも岐（わか）れて栄えている。

死者の書 (新字新仮名) ／ 折口信夫(著)

たまさかに来（きた）り眺めし山の池早や美くしう水草（みくさ）生ひにけり

雀の卵 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)

入海（いりうみ）の浅瀬の水草（みくさ）日にねむる手樽（てだる）の駅をわが過ぎにける

東北の家 (新字旧仮名) ／ 片山広子(著)

急流になか／＼に生（お）ふ水草（みくさ）かな

六百五十句 (新字新仮名) ／ 高浜虚子(著)

“水草”の意味

《名詞》
水草（スイソウ、みずくさ）

淡水中や水辺において育生する草本。みずくさ。
(出典:Wiktionary)

“水草”の解説

水草（みずくさ、すいそう）とは、高等植物でありながら、二次的に水中生活をするようになった種の総称である。
維管束植物の被子植物、シダ植物の水生種が水草と呼ばれる場合が多いが、形態的な類似性から時にコケ植物や車軸藻類まで含んで水草と呼ばれる場合もある。
アクアリウムにおける水草水槽や、スイレンや蓮が庭園の池や泉水に植えられるなど、観賞用に広く親しまれてきた。
(出典:Wikipedia)

水	常用漢字 小１ 部首:⽔ 4画
草	常用漢字 小１ 部首:⾋ 9画