“水杯”の読み方と例文
読み方割合
みずさかずき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしなが幽界生活中ゆうかいせいかつちゅうにもお客様きゃくさま水杯みずさかずきかさねたのは、たしかこのときりのようで、おもすと自分じぶんながら可笑おかしくかんぜられます。
だが、こういう氏神はまかり間違えば頭の鉢を割られる。そこでお前……そのまかり間違った時は骨を拾ってくんなよ。どれ、水杯みずさかずきを一つやらかして……
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
成善しげよしは藩学の職を辞して、この年三月二十一日に、母五百いお水杯みずさかずきみ交して別れ、駕籠かごに乗って家を出た。水杯を酌んだのは、当時の状況より推して、再会の期しがたきを思ったからである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)