“みずさかずき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水盃62.5%
水杯37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また今日は親子もろとも死ぬ覚悟で、もう水盃みずさかずきなども済ましていたのかもしれないが、それにしてもその別れようはあまりにみれんげがなく、あまりに凛として非情にさえみえた。
初夜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
三人は型ばかりの水盃みずさかずきを取り交した。思い切っては、誰の眼にも涙はなかった。
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
成善しげよしは藩学の職を辞して、この年三月二十一日に、母五百いお水杯みずさかずきみ交して別れ、駕籠かごに乗って家を出た。水杯を酌んだのは、当時の状況より推して、再会の期しがたきを思ったからである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)