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水盃
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みずさかずき
ふりがな文庫
“
水盃
(
みずさかずき
)” の例文
どうせ
家
(
うち
)
を出る時に、
水盃
(
みずさかずき
)
は済まして来たんだから、覚悟はとうからきめてるようなものの、いざとなって見ると、こんな所で
弁慶
(
べんけい
)
の
立往生
(
たちおうじょう
)
は御免
蒙
(
こうむ
)
りたいからね。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それがために、その前夜はかたきの方を眠らせないとか、あるいは
水盃
(
みずさかずき
)
に毒を入れて飲ませるとか、種々の臆説を伝える者もあるが、そんなことはしなかったに相違ない。
かたき討雑感
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
また今日は親子もろとも死ぬ覚悟で、もう
水盃
(
みずさかずき
)
なども済ましていたのかもしれないが、それにしてもその別れようはあまりにみれんげがなく、あまりに凛として非情にさえみえた。
初夜
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
三人は型ばかりの
水盃
(
みずさかずき
)
を取り交した。思い切っては、誰の眼にも涙はなかった。
番町皿屋敷
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
すると聯隊長が突然下士官の健康を祝すと云いながら、やはりフㇶンガー・ボールの水を一息に飲み干したそうだ。そこで
並
(
な
)
みいる士官も我劣らじと
水盃
(
みずさかずき
)
を挙げて下士官の健康を祝したと云うぜ
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「我等は妻子と
水盃
(
みずさかずき
)
をしてきたのじゃ」
三十二刻
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
盃
漢検準1級
部首:⽫
9画
“水”で始まる語句
水
水際
水底
水溜
水上
水面
水晶
水嵩
水車
水瓶