“氣弱(きよわ)” の例文
新字:気弱
私は、私に對して、設けられてゐる、これ以上の苦惱の、恐ろしい進行を避ける程、自分が氣弱(きよわ)だといゝと思つた。
落(おち)ついて言(い)ひながら目(め)には氣弱(きよわ)の涙(なみだ)のうかぶを、何(なに)とて夫(そ)れに心(こゝろ)を置(お)くべき歸(かへ)つてお呉(く)れ、歸(かへ)つてお呉(く)れ、何時(いつ)まで此處(こゝ)に居(ゐ)て呉(く)れゝば最(も)うお朋達(ともだち)でも何(なん)でも無(な)い
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「あなたは、私のことを惡魔だと思ふでせうね、ジエィン?」やがて彼は、愛はしげに訊ねた——意志からと云ふよりは、寧ろ氣弱(きよわ)の結果で、私が沈默と無氣力(むきりよく)を續けてゐるのを、疑つて。