“氣弱”の読み方と例文
新字:気弱
読み方割合
きよわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、私に對して、設けられてゐる、これ以上の苦惱の、恐ろしい進行を避ける程、自分が氣弱きよわだといゝと思つた。
おちついてひながらには氣弱きよわなみだのうかぶを、なにとてれにこゝろくべきかへつておれ、かへつておれ、何時いつまで此處こゝれゝばうお朋達ともだちでもなんでも
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「あなたは、私のことを惡魔だと思ふでせうね、ジエィン?」やがて彼は、愛はしげに訊ねた——意志からと云ふよりは、寧ろ氣弱きよわの結果で、私が沈默と無氣力むきりよくを續けてゐるのを、疑つて。