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気忙
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きぜは
ふりがな文庫
“
気忙
(
きぜは
)” の例文
旧字:
氣忙
誰も彼もが
気忙
(
きぜは
)
しさうに動いてゐるなかへ、ひよつくりと帰つて来た鶲は、持前の人の好さから人家の垣根近くに紛れ込んで
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
創立以来勤続三十年といふ漢文の老教師は、癖になつてゐる鉄縁の老眼鏡を
気忙
(
きぜは
)
しく耳に
挟
(
はさ
)
んだり
外
(
はづ
)
したりし
乍
(
なが
)
ら、
相好
(
さうがう
)
を
崩
(
くづ
)
した笑顔で
愛弟子
(
まなでし
)
の成功を自慢した。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
「いゝから早く頂戴」彼女はテキパキと名刺を受取つたが、それを
一瞥
(
いちべつ
)
すると急に今までの
気忙
(
きぜは
)
しさを忘れたかのやうに、「あ、さう」と云つて何気なく立ち上つた。
朧夜
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
だのに、もう半年も前から、こんな
気忙
(
きぜは
)
しい状態がつゞいてゐるやうに思はれた。
医師高間房一氏
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
古時計はナポレオン三世のやうな
気忙
(
きぜは
)
しさうな顔をして、露西亜人などには
頓着
(
とんぢやく
)
なく息を
奮
(
はづ
)
ませてゐる。紳士はいつになく露西亜が恋しくなつて来た。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
忙
常用漢字
中学
部首:⼼
6画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高