“きぜは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気忙71.4%
氣忙28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いゝから早く頂戴」彼女はテキパキと名刺を受取つたが、それを一瞥いちべつすると急に今までの気忙きぜはしさを忘れたかのやうに、「あ、さう」と云つて何気なく立ち上つた。
朧夜 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
だのに、もう半年も前から、こんな気忙きぜはしい状態がつゞいてゐるやうに思はれた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
別莊から立ち昇る夕餉の煙を見ては、ユキは、何がなし氣忙きぜはしい氣持になる。早く吾家へ歸りたいと言つた。
滑川畔にて (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
乳母 ま、氣忙きぜはしい! 暫時ちいとてぬかいな? いきれてものはれぬではないかいな?