“きぜ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気忙80.0%
気急20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空では雲雀ひばり気忙きぜわしく、ひっきりなしに歌を唄い、千曲川の流れるほとりからは、川をさかのぼる帆船の風にはためく音がする。二人はやっぱり黙っていた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こう云う泰さんのたくみな芝居に、気がつく筈もありませんから、「じゃお敏さん、早く行ってお上げなさいよ。」と、気忙きぜわしそうに促すと、自分も降り出した雨にあわてて
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そのポストの傍で京子は改めて気急きぜわしく四方を見廻す。
春:――二つの連作―― (新字新仮名) / 岡本かの子(著)