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氕持
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きもち
あたらずとも六分
利付で
損なしといふやうな
事が、可
成り空
頼めな
事ながら、一
面空
想家の青木さんの
氕持を
強く
刺げきした。
青木さん
夫婦はこの
頃にない
張りのある、明るい
氕持で、
希望と
信頼の
笑顏を
互にぢつと
見交し合つた。
青木さんはふと一人
言のやうにさうつぶやいて、
軒先に
見える
晴れた
夜空をぢつと
見上げた。が、さういふ空
想の明るさとは
反対に
氕持は
妙に
暗く
沈んで
行つた。