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殂
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そ
ふりがな文庫
“
殂
(
そ
)” の例文
之に遇えば物に害あり。
故
(
ゆえ
)
に
大厲
(
だいれい
)
門に入りて
晋景
(
しんけい
)
歿
(
ぼっ
)
し、
妖豕
(
ようし
)
野
(
の
)
に
啼
(
な
)
いて
斉襄
(
せいじょう
)
殂
(
そ
)
す。
禍
(
か
)
を
降
(
くだ
)
し
妖
(
よう
)
をなし、
災
(
さい
)
を
興
(
おこ
)
し
薜
(
せつ
)
をなす。
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
王
殂
(
そ
)
して後、諸兄これを遠ざけ外遊せしめたが、ガウルに
趨
(
おもむ
)
き回教徒の兵を仮り来て兵を起し、諸兄を殺し(一二七九年頃)、マンクの尊号を得、世襲子孫に伝えたと。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
時は耶蘇暦千八百八十六年六月十三日の
夕
(
ゆうべ
)
の七時、バワリア王ルウドヰヒ第二世は、湖水に
溺
(
おぼ
)
れて
殂
(
そ
)
せられしに、年老いたる侍医グッデンこれを救はむとて、共に命を
殞
(
おと
)
し
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
惟
(
こ
)
れ幽明の異趣、
乃
(
すなわ
)
ち
詭怪
(
きかい
)
の多端、之に遇えば人に利あらず、之に遭えば物に害あり。故に
大厲
(
だいれい
)
門に入りて
晋景
(
しんけい
)
歿
(
ぼっ
)
し、
妖豕
(
ようし
)
野
(
の
)
に啼いて
斉襄
(
せいじょう
)
殂
(
そ
)
す。禍を降し妖をなし、
灾
(
さい
)
を興し
薜
(
せつ
)
をなす。
牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
南方先生
件
(
くだん
)
の名歌を訳するに苦しみ、かれこれ思い廻らす内、また見付かったから犬寺の話に再追加するは、インドのマーラッタ王サホは五十年という長い間在位して、一七四八年に
殂
(
そ
)
した。
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
殂
部首:⽍
9画