武者絵むしゃえ)” の例文
武者絵むしゃえの元祖といってもいい人で、よく両国の万八まんぱち——亀清楼かめせいのあるところ——に画会があると、連れていってくれたものだ。
武者絵むしゃえ錦絵にしきえ、二枚つづき三枚つづきの絵も彼のいうがままに買ってくれた。彼は自分の身体からだにあう緋縅ひおどしのよろい竜頭たつがしらかぶとさえ持っていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
明治も初めの方で、背後うしろ武者絵むしゃえなどのついた人力車が東京市中を往来しているころのことであった。
車屋の小供 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
例のいろは短歌や道中双六すごろくのたぐいもあるが、何か工夫して新しいものを作り出すことになっているので、武者絵むしゃえ双六、名所双六、お化け双六、歌舞伎双六のたぐい
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
武者絵むしゃえは困りますな。油や水彩の方ではあまりやらないようです」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)