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此宵
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こよい
ふりがな文庫
“
此宵
(
こよい
)” の例文
あゝわれ
此宵
(
こよい
)
、わが肩によりかゝる、若き男の胸こそ欲しけれ。ロマンチツクなる事
柳
(
やなぎ
)
のかげにも優りたる
吾
(
わが
)
心の
懶
(
ものう
)
き疲れを、かの人は吸ふべきに。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「
此宵
(
こよい
)
の
宮詣
(
みやまい
)
りは一生を通じて詣って来たようなものだ。お身と我らの倖せをことほぐためにも
宜
(
よ
)
かった。」
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
お初、そう答える外にない——彼女の
此宵
(
こよい
)
の計画は、どんな相手にも、歯から外へは出せないのだ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
と新太郎君は
極
(
ご
)
く
殊勝
(
しゅしょう
)
らしいところを見せた。
所謂
(
いわゆる
)
ガヷナーの前を繕うのが癖だけれど、
此宵
(
こよい
)
は必ずしも猫でない。こんなにまで考えてくれるかと思うと、身に
沁
(
し
)
みて涙ぐんで来た。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
しかし、今、
此宵
(
こよい
)
の月に角笛は響かず。キーツは憧憬の眼を月に向けた。
霊的本能主義
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
宵
常用漢字
中学
部首:⼧
10画
“此”で始まる語句
此方
此
此処
此家
此奴
此處
此間
此所
此頃
此様