“此宵”の読み方と例文
読み方割合
こよい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝわれ此宵こよい、わが肩によりかゝる、若き男の胸こそ欲しけれ。ロマンチツクなる事やなぎのかげにも優りたるわが心のものうき疲れを、かの人は吸ふべきに。
此宵こよい宮詣みやまいりは一生を通じて詣って来たようなものだ。お身と我らの倖せをことほぐためにもかった。」
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
お初、そう答える外にない——彼女の此宵こよいの計画は、どんな相手にも、歯から外へは出せないのだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)