“此場(このば)” の例文
先方(むこう)でも声に応じて駈けて来た。が、惨憺たる此場(このば)の光景(ありさま)を見て、何(いず)れも霎時(しばらく)は呆気(あっけ)に取られた。巡査は剣鞘(けんざや)を握って進み出た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
尤(もっと)も、新品はないから、商品じゃないということは分ります。ではよろしゅうございます。品名だけはノートして置きますが、まず此場(このば)は税金を
其様(そんな)に貴方(あなた)劇剤(げきざい)を分度外(ぶんどぐわい)にお入(いれ)になりましては豪(えら)い事(こと)になりませう。殿「ナニ宜(よろ)しい、心配(しんぱい)をするな、安心して直(すぐ)に此場(このば)で飲(の)め、さア/\今度(こんど)は其方(そのはう)も診(み)てやらう、何歳(なんさい)ぢや。 ...
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
大蘆原(おおあしはら)さんが云ったとおり、本当にこれは此場(このば)かぎりの話なんだが、一昨年(おととし)の秋の事、南太平洋で海軍の特別大演習があった時の事だったが、演習もいよいよ峠(とうげ)が見えて来た四日目。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)