正道しょうどう)” の例文
断って、改心致して正道しょうどうに稼ぐよりほかに致し方はない、始終女房の身の上小児こどもの上まで、う云う祟りのあるのは、皆是も己の因果が報う事で有るか
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ところで、釈尊はこの「涅槃さとり」の世界へ行く方法に、八つの道があると説いています。八正道しょうどうというのがそれです。正道とは正しい道です。かたよらぬ中正の道です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
殿「至極正道しょうどう潔白な奴じゃ、勇気なものじゃ、何と申しても宜しい、予に悪い事があったら一々諫言をしてくれ、今日きょうより意見番じゃ、予が側を放さんぞ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
正道しょうどうとはそれです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
また左官の正太郎は白島山平の手蔓てづるから正道しょうどうの者で有ると榊原様へお抱えになり、後には立派な棟梁となり、正太郎左官と云われて、下谷茅町したやかやちょう横町よこちょういけはたへ出ようと云う処に
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたしもまるっきり飲まんのではないが、お前さんとこの酒は飲みません、お前さんがほかから盗んだけがれた金銭で買った物を、正道しょうどう潔白な山三郎の口へ入れてはわたしの臓腑を穢す様な訳で、わしは厭だ
片聞かたきゝではお分りもございますまいが、これはう云う訳で、これに蟠作も聞いてるが、此の二月から出入させます紀伊國屋友之助は至って正道しょうどうらしく、深く贔屓にして、蟠作も袋物がすき
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたくしあれ正道しょうどうな女と存じまして、お屋敷ものが零落おちぶれて斯様に難儀をして居るとはお気の毒な事だ、あゝ不憫だと思いまして、多分の金子を出して彼の身請を致し、東京へ連帰って私のてかけにして
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)