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檸檬
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れもん
ふりがな文庫
“
檸檬
(
れもん
)” の例文
腦髓は煑沸し盡し唯僅かに頭蓋の底部に
檸檬
(
れもん
)
大ほどの小さな
滓
(
かす
)
の塊が殘つてゐた。それはカリ/\になつてゐて觸れるとまだ温かつた。
無法な火葬
(旧字旧仮名)
/
小泉八雲
(著)
「あ、そうだそうだ」その時私は
袂
(
たもと
)
の中の
檸檬
(
れもん
)
を憶い出した。本の色彩をゴチャゴチャに積みあげて、一度この檸檬で試してみたら。「そうだ」
檸檬
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
亞弗利加洲
(
アフリカしう
)
にアルゼリヤといふ
國
(
くに
)
がある、凡そ
世界中
(
せかいぢゆう
)
此國
(
このくに
)
の
人
(
ひと
)
ほど
怠惰者
(
なまけもの
)
はないので、それといふのも
畢竟
(
ひつきやう
)
は
熱帶地方
(
ねつたいちはう
)
のことゆえ
檸檬
(
れもん
)
や、
橙
(
だい/\
)
の
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
き亂れて
其
(
その
)
得
(
え
)
ならぬ
香
(
かほり
)
四方
(
よも
)
に
立
(
た
)
ちこめ
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
吾墓の色にす可き
鼠色
(
ねずみいろ
)
、外套に欲しい冬の杉の色、十四五の少年を思わす落葉松の
若緑
(
わかみどり
)
、春雨を十分に吸うた
紫
(
むらさき
)
がかった土の黒、乙女の
頬
(
ほお
)
に
匂
(
にお
)
う桜色、枇杷バナナの暖かい黄、
檸檬
(
れもん
)
月見草
(
つきみそう
)
の冷たい黄
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
海寺の磴段で、私はこつそり
檸檬
(
れもん
)
を懐中にした。
我が愛する詩人の伝記
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
▼ もっと見る
そして軽く跳りあがる心を制しながら、その城壁の頂きに恐る恐る
檸檬
(
れもん
)
を据えつけた。そしてそれは上出来だった。
檸檬
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
といふのはその店には珍らしい
檸檬
(
れもん
)
が出てゐたのだ。檸檬など極くありふれてゐる。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
というのはその店には珍しい
檸檬
(
れもん
)
が出ていたのだ。檸檬などごくありふれている。
檸檬
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
檸
漢検1級
部首:⽊
18画
檬
漢検1級
部首:⽊
17画
“檸檬”で始まる語句
檸檬水
檸檬樹