“れもん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:レモン
語句割合
檸檬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾墓の色にす可き鼠色ねずみいろ、外套に欲しい冬の杉の色、十四五の少年を思わす落葉松の若緑わかみどり、春雨を十分に吸うたむらさきがかった土の黒、乙女のほおにおう桜色、枇杷バナナの暖かい黄、檸檬れもん月見草つきみそうの冷たい黄
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
海寺の磴段で、私はこつそり檸檬れもんを懐中にした。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
そして軽く跳りあがる心を制しながら、その城壁の頂きに恐る恐る檸檬れもんを据えつけた。そしてそれは上出来だった。
檸檬 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)