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檜皮葺
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ひわだぶき
ふりがな文庫
“
檜皮葺
(
ひわだぶき
)” の例文
社は皆
檜皮葺
(
ひわだぶき
)
、神官も大宮司と称して位も持っており、その下にも神官が数々居て、いずれも一家を構えて住んでいた。
鳴雪自叙伝
(新字新仮名)
/
内藤鳴雪
(著)
すぐその御手洗の
傍
(
そば
)
に、
三抱
(
みかかえ
)
ほどなる
大榎
(
おおえのき
)
の枝が茂って、
檜皮葺
(
ひわだぶき
)
の屋根を、
森々
(
しんしん
)
と暗いまで緑に包んだ、棟の
鰹木
(
かつおぎ
)
を見れば、
紛
(
まが
)
うべくもない
女神
(
じょしん
)
である。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鰹木
(
かつおぎ
)
の立っている
檜皮葺
(
ひわだぶき
)
の一宇が見える。八幡神社の古い拝殿だった。それと背中合せに南面して、かなり広い地域にわたって諸所に陣幕が張り
繞
(
めぐ
)
らされている。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
往来の砂をかすめるばかり、
板葺
(
いたぶき
)
、
檜皮葺
(
ひわだぶき
)
の屋根の向こうに、むらがっているひでり
雲
(
ぐも
)
も、さっきから、凝然と、金銀銅鉄を
熔
(
と
)
かしたまま、小ゆるぎをするけしきはない。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そこで保胤は是非無く御答え申上げた。斉名が文は、月の冴えたる良き夜に、やや古りたる
檜皮葺
(
ひわだぶき
)
の家の
御簾
(
みす
)
ところどころはずれたる
中
(
うち
)
に女の
箏
(
そう
)
の琴弾きすましたるように聞ゆ、と申した。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“檜皮葺”の解説
檜皮葺(ひわだぶき)とは、屋根葺手法の一つで、檜(ひのき)の樹皮を用いて施工する。
日本古来の歴史的な手法であるが、日本国外には類を見ない。文化財を含む、古い建物の屋根で檜皮葺を見ることができる。
2020年「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」がユネスコ無形文化遺産に登録され、この中に「檜皮葺・杮葺」が含まれている。
(出典:Wikipedia)
檜
漢検準1級
部首:⽊
17画
皮
常用漢字
小3
部首:⽪
5画
葺
漢検準1級
部首:⾋
12画
“檜皮”で始まる語句
檜皮
檜皮色
檜皮細工