横面よこッつら)” の例文
挙動が奇怪じゃ、胡乱うろんな奴等、来い! と言うてな、角の交番へ引張ひっぱって行って、ぬかせと、二ツ三ツ横面よこッつらをくらわしてから、親どもを呼出して引渡した。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
といいましたが、にいさんはなんともわないので、おんな横面よこッつらると、あたまがころりとちました。それをると、おんなこわくなって、しました。
又市は横面よこッつらを打たれるとべったり顔に泥が付いたが、よもや斯ういう者が出ようとは思わぬ所だから、是れに転動てんどうしたと見え、ばら/\/\/\と横手へ駈出した。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「もう一ぺんってごらん。」とおかあさんがった。「そして返事へんじをしなかったら、横面よこッつらっておやり。」
と拳を固めて右内の横面よこッつらったから、顔から火の出るようだが
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
又「てめえおれが横面よこッつらを宜くも人中でったな」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)