ヤナギ)” の例文
スギ」「ハギ」「ヤナギ」「ヨモギ」「過ぎ」などの「ぎ」には(乙)類の文字を用いて、その間に区別がある。
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
ヤナギ」と云つて「やなき」とは云はない、即ち木の「き」は「ぎ」とかはる、これと同じく古代印度の俗語では、本來の清音は即ち、tとかkとか、pとか云ふやうな音は
婚姻の媒酌 (旧字旧仮名) / 榊亮三郎(著)
朴の木、橿カシの木の一種にもおなじ名がある。此は「」と関係があるらしい。ヤナギである。の木ではなくて、の木、即、物忌みの木である。ゆのぎがやなぎになつて来たのである。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)