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杯事
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さかずきごと
ふりがな文庫
“
杯事
(
さかずきごと
)” の例文
その間に香折の母が手を廻して、香折と綾麿の祝言話が具体的に進み、いよいよ此月の十五日には三三九度の
杯事
(
さかずきごと
)
をと話の決ったのは、明治九年の夏八月のことです。
奇談クラブ〔戦後版〕:07 観音様の頬
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
尤
(
もっと
)
も
軍務
(
ぐんむ
)
多端
(
たたん
)
の
際
(
さい
)
とて、その
式
(
しき
)
は
至
(
いた
)
って
簡単
(
かんたん
)
なもので、ただ
内輪
(
うちわ
)
でお
杯事
(
さかずきごと
)
をされただけ、
間
(
ま
)
もなく
新婚
(
しんこん
)
の
花嫁様
(
はなよめさま
)
をお
連
(
つ
)
れになって
征途
(
せいと
)
に
上
(
のぼ
)
られたとのことでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「板屋びさしの弓長屋に、ひっそり縁者どもが寄り、
簀掻藁
(
すがきわら
)
を
床
(
とこ
)
にしいて、うす暗い
短檠
(
たんけい
)
の明りが三ツ四ツ、聟どのと花嫁が中ほどに坐って、形ばかりの
杯事
(
さかずきごと
)
をしたまでのこと——」
日本名婦伝:太閤夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ふたりの間に
杯事
(
さかずきごと
)
があって、はなしはなお、気が楽になってきた。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
杯
常用漢字
中学
部首:⽊
8画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“杯”で始まる語句
杯
杯盤
杯盤狼藉
杯洗
杯口
杯形
杯中
杯泉
杯流
杯状