トップ
>
束帯
>
そくたい
ふりがな文庫
“
束帯
(
そくたい
)” の例文
旧字:
束帶
束帯
(
そくたい
)
の上から縄打つ法はあるまい。まして宮門の内より縄付きを出してよいものか。万一、どうしても
肯
(
がえん
)
じねば、俊基、この場で舌を
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
神官は
束帯
(
そくたい
)
を脱いでただの人で坐っていた、そして目白の話をしたりしていたが、帰る時に好いついでだからといって
接骨木
(
にわとこ
)
の小苗を貰って行った、ということがある。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
さらに公西華に至っては、
束帯
(
そくたい
)
して朝に立つのがその柄であることを
玄端章甫
(
げんたんしょうほ
)
や宗廟の祭りで巧みに言い変えている。言葉は全部違うが、言おうとすることは全然同一なのである。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
束帯
(
そくたい
)
こそしていないけれども、
冠
(
かんむり
)
をかぶっている。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
宮は、二
品
(
ほん
)
の親王、征夷大将軍の正装で、
束帯
(
そくたい
)
のすそを侍臣に持たせ、車びさしの下へ、上手にお身をかがみ入れてから、外の殿ノ法印へ。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
束帯
(
そくたい
)
の
裾
(
すそ
)
が、同時に、長い
弧
(
こ
)
をえがいた。すかさず、べつな武者へも宮は
足蹴
(
あしげ
)
をくれるやいな、だっと、元の階段のほうへ、一躍しかけた。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仮病
(
けびょう
)
も考えたが、そうもなるまいと、思い直して、
束帯
(
そくたい
)
を着、
華冠
(
はなかんむり
)
を、頭にのせた。そしてあごを上げて、妻にひもを結ばせながら、いいつけた。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
乱れた髪や
束帯
(
そくたい
)
をやや正して、俊基は地上に坐った。そして、内裏の大屋根へ向って、長いこと、ひれ伏した。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
牛車、
束帯
(
そくたい
)
が
慣
(
なら
)
わしでもある。だがいま、忠顕にはそんな顧慮のいとまもない。乗りすてた駒を
衛府
(
えふ
)
へ預け、
中重
(
なかえ
)
ノ門を大股に殿上のほうへ通って行った。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
俊基は、
沓
(
くつ
)
も
履
(
は
)
かず、
束帯
(
そくたい
)
の
裾
(
すそ
)
を
尾長鶏
(
おながどり
)
の尾のように曳きながら、大膳寮の横を、
中務省
(
なかつかさしょう
)
の方へと、逃げまろんで行った。——
朝堂
(
ちょうどう
)
八省の内門へ駈け入ろうとするのらしい。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、当日には、
束帯
(
そくたい
)
の下に、
鞘巻
(
さやまき
)
の刀を
佩
(
は
)
き、あえて、見よがしに、参内した。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“束帯”の意味
《名詞》
公家が大儀の際に着用した正式な礼装。
(出典:Wiktionary)
“束帯”の解説
束帯(そくたい、束帶)は、平安時代以降の、天皇以下公家男子の正装(平安装束)。衣冠を「宿直(とのい)装束」と呼ぶのに対し、束帯は「昼(ひの)装束」と呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
束
常用漢字
小4
部首:⽊
7画
帯
常用漢字
小4
部首:⼱
10画
“束帯”で始まる語句
束帯像