“中重”の読み方と例文
読み方割合
なかえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牛車、束帯そくたいならわしでもある。だがいま、忠顕にはそんな顧慮のいとまもない。乗りすてた駒を衛府えふへ預け、中重なかえノ門を大股に殿上のほうへ通って行った。
中重なかえノ門までもどれば、殿ノ法印以下、腹心の随身たちがこの身を案じて待ちひかえている!
雪の御所内は諸殿しょでんの灯を遠方此方おちこちにちりばめて神々しいばかりである。供人ともびと殿でん法印ほういん以下は、衛府えふを入って、さらに中重なかえノ門までは参入したが、当然、そこからさきへは行かれなかった。