村濃むらご)” の例文
そこで日本独楽にほんごまのはじまりは、行成大納言ゆきなりだいなごん小松こまつつぶりに村濃むらごの糸をそえまして、御所ごしょでまわしたのがヤンヤとはやりだしましたはじめ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御前へ女二にょにみやのほうから粉熟ふずくが奉られた。じんの木の折敷おしきが四つ、紫檀したん高坏たかつき、藤色の村濃むらご打敷うちしきには同じ花の折り枝が刺繍ぬいで出してあった。銀の陽器ようき瑠璃るりさかずき瓶子へいし紺瑠璃こんるりであった。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)