末子すえっこ)” の例文
岸本は末子すえっこのことでもあり年齢としもまだちいさかったから、それほどの目にもわなかったが、どうかすると民助兄なぞは弓のおれで打たれた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
更に、驚くべきことは、この一団のうちに、花川戸はなかわど鼻緒問屋はなおどんや下田長造しもだちょうぞうの妹娘の紅子と、末子すえっこの中学生、素六とが、一隅いちぐうに慄えていることだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この女房の母親おふくろで、年紀としの相違が五十のうえ、余り間があり過ぎるようだけれども、これは女房が大勢の娘の中に一番末子すえっこである所為せいで、それ、黒のけんちゅうの羽織はおりを着て
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)