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望外
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ぼうがい
ふりがな文庫
“
望外
(
ぼうがい
)” の例文
身心
流暢
(
りゅうちょう
)
して苦学もまた楽しく、したがって教えしたがって学び、学業の上達すること、世人の
望外
(
ぼうがい
)
に出ず。その得、三なり。
学校の説:(一名、慶応義塾学校の説)
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
しかも、その家へ呼ばれて
御馳走
(
ごちそう
)
になったり、二三日間朝から晩まで懇切に連れて歩いて貰ったり、
昔日
(
せきじつ
)
の
紛議
(
ふんぎ
)
を忘れて、
旧歓
(
きゅうかん
)
を暖める事ができたのは
望外
(
ぼうがい
)
の
仕合
(
しあわせ
)
である。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
先生
速
(
すみやか
)
に
肯諾
(
こうだく
)
せられ、
纔
(
わず
)
か一日にして左のごとくの
高序
(
こうじょ
)
を
賜
(
たま
)
わりたるは、実に予の
望外
(
ぼうがい
)
なり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
就職難が厳しいと青年は藁へでも取っ
捉
(
つか
)
まる。それに二三年後の海外視察が気に入った。一度は西洋を見たいと思っていたが、斯う近い将来に機会が潜んでいようとは
望外
(
ぼうがい
)
の仕合せだった。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
それならそれで
望外
(
ぼうがい
)
なことだと思う。
宮本武蔵:01 序、はしがき
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「これはどうも
福徳
(
ふくとく
)
の三年目。
望外
(
ぼうがい
)
のお
饗応
(
もてなし
)
で、じつに恐縮。どうせ御主人がお帰りになるのは四ツ刻とうけたまわったから、それまでの座つなぎ、思召しに甘えて、ひとつゆっくり頂戴するといたしましょう、なにとぞよろしく」
顎十郎捕物帳:16 菊香水
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
文明の進歩
駸々
(
しんしん
)
として我党の空想を実にしたるのみか、
却
(
かえっ
)
てその空想者の思い到らざる所にまで達して、遂に明治の新日本を出現したるこそ不思議の変化なれ、
望外
(
ぼうがい
)
の
仕合
(
しあわせ
)
なれ。
〔気品の泉源、智徳の模範〕
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“望外”の意味
《名詞・形容動詞》
望んでいたものより良いこと。またそのさま。
(出典:Wiktionary)
望
常用漢字
小4
部首:⽉
11画
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“望”で始まる語句
望
望月
望遠鏡
望楼
望生
望蜀生
望蜀
望見
望陀
望之