有村ありむら)” の例文
といいながら阿波守、ふと、有村ありむらのうしろにかがんでいる二人の見なれぬ侍に目をつけた。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二十はたちの年じゃった、大西郷おおさいごう有村ありむら——海江田かえだ月照師げっしょうさんを大阪まで連れ出したあとで、大事な要がでけて、おとうさんが行くことになって、さああと追っかけたが、あんまり急いで一もんなしじゃ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
海に向って、討幕の詩を微吟していた有村ありむらは、黙然もくねんとしている重喜へ義務のようにいった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「小鼓はかくなん申す有村ありむら大倉流おおくらりゅうきたえを以て打ちまする。舞人まいては殿、いざ——」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
他の十七卿の堂上どうじょうが、問罪謹慎もんざいきんしんをうけるはめとなるや、有村ありむら忽然こつぜんと姿を隠した。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「無礼なやつめ!」有村ありむらは叱りとばして
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竹屋たけや有村ありむら
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)