“有村”の読み方と例文
読み方割合
ありむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といいながら阿波守、ふと、有村ありむらのうしろにかがんでいる二人の見なれぬ侍に目をつけた。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二十はたちの年じゃった、大西郷おおさいごう有村ありむら——海江田かえだ月照師げっしょうさんを大阪まで連れ出したあとで、大事な要がでけて、おとうさんが行くことになって、さああと追っかけたが、あんまり急いで一もんなしじゃ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
海に向って、討幕の詩を微吟していた有村ありむらは、黙然もくねんとしている重喜へ義務のようにいった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)