トップ
>
暑気
>
あつさ
ふりがな文庫
“
暑気
(
あつさ
)” の例文
暑気
(
あつさ
)
は日一日と
酷
(
きび
)
しくなつて来た。殊にも今年は雨が少なくて、田といふ田には水が充分でない。日中は家の
中
(
うち
)
でさへ九十度に上る。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
行李
(
こうり
)
そこそこかの地を旅立ち、
一昨日
(
おととい
)
この地に着きましたが、
暑気
(
あつさ
)
に
中
(
あた
)
りて昨日一日、旅店に病みて枕もあがらず。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
熱し熱しと人もいい我も
喞
(
かこ
)
つ。
鴻巣
(
こうのす
)
上尾
(
あげお
)
あたりは、
暑気
(
あつさ
)
に
倦
(
う
)
めるあまりの夢心地に過ぎて、熊谷という駅夫の声に驚き下りぬ。ここは荒川近き
賑
(
にぎ
)
わえる町なり。
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
三「御免なさいまし……えゝ追々気候も相当致しまして自然
暑気
(
あつさ
)
が増します事で、かるが故に御壮健の処は
確
(
しか
)
と承知致し
罷
(
まか
)
りあれども、存外
寸間
(
すんかん
)
を得ず自然御無沙汰に相成りました」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
二十四日の
午前
(
ひるまえ
)
、日が照つて再び
暑気
(
あつさ
)
が増した。
大野人
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
「
水
(
みず
)
あたりか、
暑気
(
あつさ
)
あたりだろ」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お定が十五(?)の年、も
少許
(
すこし
)
で盆が来るといふ
暑気
(
あつさ
)
盛りの、踊に着る浴衣やら何やらの心構へで、娘共にとつては一時も気の落着く暇がない頃であつた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“暑気”の意味
《名詞》
(しょき、あつけ)夏の暑さ。
(あつけ)暑気中り。
(出典:Wiktionary)
暑
常用漢字
小3
部首:⽇
12画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“暑気”で始まる語句
暑気中