“景(かげ)” の例文
一天の景(かげ)は、寒く、こころを憑(の)り秉(と)つて、歎きの科(しぐさ)を強ひる。——わたしはその群る虫に、その虫の歌に、汎として泛(う)き流れるサモス派の船である。…
雪 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
白き家鴨(あひる)、五羽ばかり、一列に出でて田の草の間を漁(あさ)る。行春(ゆくはる)の景(かげ)を象徴するもののごとし。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)