“晩景”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばんけい50.0%
ばんげ33.3%
ばんがた16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
極暑の晩景ばんけい、浴後には浴衣ゆかた団扇うちわと思えども、西洋人の真似なれば我慢を張りて筒袖に汗を流し、ひたすら他人の好尚に同じからんことを心配するのみ。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
高尾の山には天狗様がいるという話だが、おれは、三年ばかり前の晩景ばんげ、この通りでその天狗様にでっくわしてしまった。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
霧の深い晩景ばんがたであツた。高い木立の下を抜けると、家並が續く。冷たさうな火影が、ボンヤリ霧の中にちらついて、の家もひツそりしてゐた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)