晩景ばんけい)” の例文
極暑の晩景ばんけい、浴後には浴衣ゆかた団扇うちわと思えども、西洋人の真似なれば我慢を張りて筒袖に汗を流し、ひたすら他人の好尚に同じからんことを心配するのみ。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
おだやかに死なれる事が何故出来なかったでしょうか? 何故其生の晩景ばんけいになって
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
……心持こゝろもち晩景ばんけい一酌いつしやく
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)