“ばんがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
晩方99.3%
晩景0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晩方ばんがた、重右の屋敷へ忍び込んで見たものの話では、かれは何時いつものように普通の人なみに寝ていたが、しかし、得体のわからない陰気な顔をしていたと答えた。
天狗 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「出来ますとも。B町の農蚕学校の温室でね——。土曜日の晩方ばんがたに行けば、貴方あなた達にだって売ってくれますよ。……さあ、出来上りました。六十銭頂きます。ヘイ」
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
霧の深い晩景ばんがたであツた。高い木立の下を抜けると、家並が續く。冷たさうな火影が、ボンヤリ霧の中にちらついて、の家もひツそりしてゐた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)