トップ
>
明色
>
ブロンド
ふりがな文庫
“
明色
(
ブロンド
)” の例文
むしろ種族と典型との等しさ——あの晴れやかな
鋼色
(
はがねいろ
)
の眼、
明色
(
ブロンド
)
の髪を持つ種類としての等しさによるのだった。
トニオ・クレエゲル
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
みなくの字なりに身を曲げ、背の中ほどまでも
截
(
き
)
りあけてみせたる貴婦人の
項
(
うなじ
)
、
金糸
(
きんし
)
の
縫模様
(
ぬいもよう
)
ある軍人の
襟
(
えり
)
、また
明色
(
ブロンド
)
の
高髻
(
たかまげ
)
などの間を王族の一行
過
(
よぎ
)
りたまふ。
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
殊
(
こと
)
なるかたに心
留
(
と
)
めたまふものかな。」といひて軽く
我
(
わが
)
肩を
拍
(
う
)
ちし長き
八字髭
(
はちじひげ
)
の
明色
(
ブロンド
)
なる少年士官は、おなじ大隊の本部につけられたる
中尉
(
ちゅうい
)
にて、
男爵
(
だんしゃく
)
フォン・メエルハイムといふ人なり。
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
同輩たちは彼の寵を
獲
(
え
)
ることに汲々としていたし、また往来では紳士淑女たちが彼を引きとめて、オランダ風の水夫帽からはみ出ている、薄い
明色
(
ブロンド
)
の前髪をつかみながら、こう言うのだった。
トニオ・クレエゲル
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
豊かな
明色
(
ブロンド
)
の
垂髪
(
おさげ
)
と、笑を含んだ切れ長の碧い眼と、鼻の上に薄くかかっているそばかすとを持った面影である。彼女の声にこもっていた響きが耳について、彼は寝つくことができなかった。
トニオ・クレエゲル
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“明”で始まる語句
明
明日
明瞭
明後日
明石
明晰
明朝
明白
明星
明方