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早鉦
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はやがね
ふりがな文庫
“
早鉦
(
はやがね
)” の例文
すると、
蕭々
(
しょうしょう
)
たる
平沙
(
へいさ
)
や
葭
(
よし
)
の
彼方
(
かなた
)
にあたって、一
吹
(
すい
)
の
犀笛
(
さいぶえ
)
が聞えたと思うと、たちまち、
早鉦
(
はやがね
)
や太鼓がけたたましく鳴りひびいた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それを、ようやくの思いで、咽喉の奥に押しかえし、
殊更
(
ことさら
)
かるい
会釈
(
えしゃく
)
で
応
(
こた
)
えて、その場を足早に立ち去った。しかし、彼女の心臓は、
早鉦
(
はやがね
)
のように打ちつづけていた。
鬼仏洞事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼が馬をすすめると、右翼の
夏侯淵
(
かこうえん
)
、左翼の曹仁は、共に
早鉦
(
はやがね
)
を打ち鼓を鳴らして、その威風にさらに気勢を加えた。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私の胸は、
早鉦
(
はやがね
)
のように鳴りだした。
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかし陳達の指揮下にある賊も、「なんの百姓
輩
(
ばら
)
が」と、門へ向って馬群をおめかせ、また
脅
(
おど
)
しの
早鉦
(
はやがね
)
だの
銅鑼
(
どら
)
を打ち鳴らした。ところが、どうして相手は
手強
(
てごわ
)
い。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
で、甲軍は形のごとく、重厚堅密な布陣をもってし、まずその前列に布いた鉄砲組から、敵の旋回陣へむかって、鉄砲の射撃を開始したのであるが、上杉方から
早鉦
(
はやがね
)
が鳴り、
喊
(
とき
)
の声が沸くやいな
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
銅鑼
(
どら
)
の
早鉦
(
はやがね
)
が鳴っていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
早
常用漢字
小1
部首:⽇
6画
鉦
漢検準1級
部首:⾦
13画
“早”で始まる語句
早
早速
早々
早業
早晩
早稲田
早熟
早合点
早鐘
早苗