“はやがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
早鐘75.0%
早鉦15.6%
警鐘6.3%
早鉄漿3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三郎兵衛のいう半分も耳に入らないようなひとみのうごきである。恟々きょうきょう早鐘はやがねをつくような胸が、じっと、黙っていられないように
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを、ようやくの思いで、咽喉の奥に押しかえし、殊更ことさらかるい会釈えしゃくこたえて、その場を足早に立ち去った。しかし、彼女の心臓は、早鉦はやがねのように打ちつづけていた。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして、相手が何も云わぬのに、ひと合点がてんして、いつか滝人が忘れていった、早鉄漿はやがねの壺に鏡を取り出してきた。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
手渡しされた早鉄漿はやがね(鉄漿を松脂に溶いた舞台専用のもの、したがって拭えばすぐに落ちるのである。)
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)