“日金山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひがねやま80.0%
ひがねさん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹藪の側を駈け抜けると、夕焼けのした日金山ひがねやまの空も、もう火照ほてりが消えかかつてゐた。良平はいよいよ気が気でなかつた。往きと返りと変るせゐか、景色の違ふのも不安だつた。
トロツコ (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おうなつむりは白さを増したが、桂木のひざのあたりに薄日うすびした、ただくだん停車場ステエションに磁石を向けると、一直線の北に当る、日金山ひがねやま鶴巻山つるまきやま十国峠じっこくとうげを頂いた、三島の連山のすそただち枯草かれくさまじわるあたり
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
温泉ごうの平和な日になれて、毎日、日金山ひがねさんへ蜂の巣や鳥の雛子ひなこばかりさがしに行っていて、もしやの事があった場合は、何といって、御隠家様の前へ出よう、あの高麗村へ帰ってゆこう。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きょうは、日金山ひがねさんにも風がない。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)