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日覆
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ひおおい
ふりがな文庫
“
日覆
(
ひおおい
)” の例文
それから程なく、往来から家の中の見えるのはよくないからと、格子の前に白い
日覆
(
ひおおい
)
のような物を掛けるようになりました。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
役所では窓に黄いろな
日覆
(
ひおおい
)
もできましたし隣りの所長の室には電気会社から寄贈になった直径七デシもある大きな扇風機も
据
(
す
)
えつけられました。
ポラーノの広場
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と
莞爾
(
にっこり
)
したが、勝山の
世盛
(
よざかり
)
には、団扇車で
侍女
(
こしもと
)
が、その湯上りの霞を払った
簪
(
かんざし
)
の花の
撫子
(
なでしこ
)
の露を
厭
(
いと
)
う
日覆
(
ひおおい
)
には、よその見る目もあわれであった。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
西日を除けて、一階も二階も三階も、西の窓すっかり
日覆
(
ひおおい
)
をした旅館がやや近くに見えた。
城のある町にて
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
白いズックの
日覆
(
ひおおい
)
……「ドラッグ」……「
請合薬
(
うけあいぐすり
)
」……見覚えのある丸ゴシックの書体、そして、その奥のガラス張りの中の人体模型、その男は、何々ドラッグという商号を持った
白昼夢
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
日覆
(
ひおおい
)
に松の落葉の生れけり
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
何より困ったのは、赤道に近い太陽の熱さでしたが、三人は残っていた一本のオールをボートの中に
斜
(
はす
)
に立てて、みんなの上着をつないで
日覆
(
ひおおい
)
のようなものをこしらえ、やっと熱さをしのぎました。
新宝島
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
浅間背に
日覆
(
ひおおい
)
したる家並び
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
覆
常用漢字
中学
部首:⾑
18画
“日”で始まる語句
日
日向
日本
日和
日光
日中
日々
日数
日暮
日毎