トップ
>
散際
>
ちりぎわ
ふりがな文庫
“
散際
(
ちりぎわ
)” の例文
真白
(
まっしろ
)
な
薄
(
すすき
)
の穂か、窓へ散込んだ
錦葉
(
もみじ
)
の
一葉
(
ひとは
)
、
散際
(
ちりぎわ
)
のまだ血も
呼吸
(
いき
)
も通うのを、
引挟
(
ひっぱさ
)
んだのかと思ったのは事実であります。
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ちょうどこの小さな
散際
(
ちりぎわ
)
の柳を
的
(
あて
)
に、柳屋へ
音信
(
おとず
)
れたので、葉が一斉に
靡
(
なび
)
くと思うと、やがて軍鶏の
威毛
(
おどしげ
)
を
戦
(
おのの
)
き
揺
(
ゆら
)
いで、それから鶏を手から落した
咄嗟
(
とっさ
)
の
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
気になるのは小石を合せて、手ん手に四ツ竹を鳴らすように、カイカイカチカチと拍子を取って、唄が段々身に染みますに、
皆
(
みんな
)
が
家
(
うち
)
へ
散際
(
ちりぎわ
)
には、一人がカチカチ石を鳴らして
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
際
常用漢字
小5
部首:⾩
14画
“散”で始まる語句
散
散々
散歩
散乱
散髪
散佚
散切
散財
散在
散策