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故
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こと
ふりがな文庫
“
故
(
こと
)” の例文
そうかと思うと
悪戯好
(
いたずらずき
)
の社友は、余が辞退したのを承知の上で、
故
(
こと
)
さらに余を厭がらせるために、夏目文学博士殿と
上書
(
うわがき
)
をした手紙を寄こした。
博士問題とマードック先生と余
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
心の底には他の無識無謀を冷笑すると共に、
故
(
こと
)
さらに
勉
(
つと
)
めてその言わざる所を言い、その好まざる所を行い、一切の言行を世論の反対に
差向
(
さしむ
)
けて意気劇烈、
些少
(
さしょう
)
も
仮
(
か
)
す所なく
〔気品の泉源、智徳の模範〕
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
互を軽蔑した文字を
恬
(
てん
)
として六号活字に並べ立てたりなどして、
故
(
こと
)
さらに自分らが社会から軽蔑されるような地盤を固めつつ澄まし返っている
有様
(
ありさま
)
である。
文芸委員は何をするか
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“故”の意味
《名詞》
(ふる)使い古したもの。おさがり。
(ふる)年を経たこと。
(ふる)以前のもの。
(ゆえ、体言や活用語の連体形などに付いて用いられる)理由。わけ。特別な事情。
(ゆえ)由緒。
(ゆえ)おもむき。
(ゆえ)縁故。
(ゆえ)故障。
《形容動詞》
(ことさら)故意に。わざと。わざわざ。
(ことさら)とりたてて。とりわけ。特に。格別。
(出典:Wiktionary)
故
常用漢字
小5
部首:⽁
9画
“故”を含む語句
何故
故郷
事故
故障
故意
其故
縁故
故々
故家
所故
反故
故里
故事
故国
故人
物故
故主
何故々々
故買
故國
...