はぐ)” の例文
安達君は電気ストーブの側に陣取って、先週見た雑誌の頁をはぐり始めた。間もなく戸が開いたから振り返ったら、たすく君がニコ/\笑いながら入って来た。
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と山下さんは電話帳をはぐった。無論仕ようことなしの気休めだった。煙草をふかして溜息をつく丈けでは家長としての分別がなさ過ぎる。夫人は勧められるまゝに電話にかゝった。
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と社長はページをパラ/\はぐった。何うやら不足らしい面持と見受けた。
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と猪股先生は机辺きへんの棚から書類の綴りを取り出して、はぐりながら
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
はぐったら直ぐにマのところが開いた。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と委員長は又はぐって見て
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
それを頻りにはぐった後
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と僕は原稿をはぐって
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)