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挿頭
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かざ
ふりがな文庫
“
挿頭
(
かざ
)” の例文
いまだ額に波は寄らねども、束髪に
挿頭
(
かざ
)
せる花もあらなくに、青葉も
過
(
すぎ
)
て
年齢
(
とし
)
四十に近かるべし。小紋
縮緬
(
ちりめん
)
の
襲着
(
かさねぎ
)
に白襟の
衣紋
(
えもん
)
正しく、
膝
(
ひざ
)
の
辺
(
あたり
)
に手を置きて、少しく
反身
(
そりみ
)
の
態
(
すがた
)
なり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
また奏し合った中でも蔵人少将は、新女御が見ておられるであろうと思って興奮をおさえることができないのである。美しい物でもないこの夜の綿の花も、
挿頭
(
かざ
)
す若
公達
(
きんだち
)
に引き立てられて見えた。
源氏物語:46 竹河
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
つてに見し宿の桜をこの春に
霞
(
かすみ
)
隔てず折りて
挿頭
(
かざ
)
さん
源氏物語:48 椎が本
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
“挿頭”の解説
挿頭(かざし)とは上古の日本人が神事に際して髪や冠に挿した草花のこと。
儀式によって使用する草花に違いがあり、多少は個人の趣味志向が反映されるがあくまで装身具とは違う儀礼の道具である。
生花のほかに絹糸細工や金銀細工の造花を使い、現在の宮中行事でも銀細工のものを使用する。
(出典:Wikipedia)
挿
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“挿”で始まる語句
挿
挿絵
挿画
挿入
挿話
挿花
挿櫛
挿木
挿込
挿毛