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指点
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してん
ふりがな文庫
“
指点
(
してん
)” の例文
第三に創作の構造、これなども、段々古い技巧の衣をぬぎ捨てゝ、一直線に新技巧に向つて進んだ著しい跡が歴々と
指点
(
してん
)
される。
明治文学の概観
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
向うの村の
梢
(
こずえ
)
に先ず
訪
(
おと
)
ずれて、丘の櫟林、谷の尾花が末、さては己が庭の松と、次第に吹いて来る秋風を
指点
(
してん
)
するに好い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
船頭はフオスカリだの、ムシユコだの、バルバルコだのと昔の主人の貴族の名を呼びつつ
其邸
(
そのやしき
)
を
指点
(
してん
)
して教へた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
これは藩主にして、彼は
世臣
(
せいしん
)
の相違はあれども、薩長二藩の関原以来蓄積したる活力を
擢揮
(
てっき
)
し、大勢の
趨向
(
すうこう
)
を
指点
(
してん
)
し、
時艱
(
じかん
)
を
済
(
すく
)
うの人物を鼓動したるは、実に二人先導の功に帰せざるを得ず。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
この作者のものは、この前にも二三度読んだことがあるが、次第に主観の中から客観性をつかみ出さうとし、又は主客合一の境に入らうとしてゐるのが微かながらも
指点
(
してん
)
された。
自他の融合
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
▼ もっと見る
独り封建社会の継児たる智勇弁力の徒が
指点
(
してん
)
して待ちたる動乱の機は来れり。
壠
(
ろう
)
上に太息せる陳勝、
爼辺
(
そへん
)
に大語せる陳平、
窮巷
(
きゅうこう
)
に黙測する
范増
(
はんぞう
)
、
圯上
(
いじょう
)
の書を
玩味
(
がんみ
)
する子房、彼らが時は既に来れり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
“指点”の意味
《名詞》
指 点(してん)
指で指し示すこと。
(出典:Wiktionary)
指
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
点
常用漢字
小2
部首:⽕
9画
“指”で始まる語句
指
指環
指図
指揮
指輪
指頭
指貫
指示
指金
指物師