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押借
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おしがり
ふりがな文庫
“
押借
(
おしがり
)” の例文
押借
(
おしがり
)
、
強請
(
ゆすり
)
、
美人局
(
つつもたせ
)
と、あらゆる無頼の味を
嘗
(
な
)
めた、そして飽くことを知らぬ女の情慾のために、今では治る望みもない労咳を病む身となっている——。
お美津簪
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「解りましたよ、親分、——浪人は
井崎八郎
(
いざきはちろう
)
、
北国者
(
ほっこくもの
)
で剣術も学問も大なまくらだが、
押借
(
おしがり
)
の名人、遊び人の方は
白狗
(
しろいぬ
)
の
勘次
(
かんじ
)
という
小博奕打
(
こばくちうち
)
、これも筋のよくねえ人間だ」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
強請
(
ごうせい
)
、
押借
(
おしがり
)
というようなことが、思うように効果があがらなくなったのと、いうところの
下剋上
(
げこくじょう
)
——
下級
(
した
)
の者すなわち貧民達が、
上流
(
うえ
)
の者を凌ぎ侵しても、昔のようには非難されず
弓道中祖伝
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「それだよ、その事だよ、何も、
押借
(
おしがり
)
や
強談
(
ゆすり
)
なら、」
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「解りましたよ、親分。——浪人は井崎八郎、北國者で劍術も學問も大なまくらだが、
押借
(
おしがり
)
の名人、遊び人の方は
白狗
(
しろいぬ
)
の勘次といふ
小博奕打
(
こばくちうち
)
、これも筋のよくねえ人間だ」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
よくやつて來るさし賣りか
押借
(
おしがり
)
とでも思つたか、小僧は急には取次がうとしません。
銭形平次捕物控:167 毒酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
祖先傳來の浪人で
箸
(
はし
)
にも棒にも掛らぬ手合があり、
押借
(
おしがり
)
、
強請
(
ゆすり
)
、喧嘩口論を渡世にする者も、
博奕打
(
ばくちうち
)
や裕福な町人の用心棒になつて生涯をブラブラと暮して了ふ者も少なくはなかつたのです。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
借
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“押”で始まる語句
押
押入
押籠
押込
押立
押被
押付
押遣
押戴
押取